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社会はいま、新しい流れのなかにある。局域への意思と越境への意思をともに含んだ新しい流れである。人間諸科学は、その流れを直視せねばならない。 この意思のもとに集ったわれわれは、ここに秀逸な初出の論稿を世界各国から集めて、年報 『文化と社会』 を刊行する。 われわれは 『文化と社会』 を、既存の社会諸科学の単なる連合的協力ではなく、個別社会諸科学を境界づけている枠組みを突破する、そのための場にしたいと思う。それによってはじめて、社会諸科学の真の出会いが創造されると思うからである。社会諸科学の真の出会いは、社会のみならず文化をもまた、新たな地平のもとに開示するだろう。 われわれはまた 『文化と社会』 を、社会諸科学と哲学を境界づけている枠組みを突破する、そのための場にしたいと思う。それによってはじめて、社会諸科学と哲学、とりわけ広義に捉えられた現象学的哲学との真の出会いが創造されると思うからである。社会諸科学と現象学的哲学との真の出会いは、世界を新たな地平のもとに開示するのみならず、それを通して社会諸科学の真の出会いの場をも切り拓くだろう。 さらにわれわれは 『文化と社会』 を、個別社会を境界づけている枠組みを突破する、そのための場にしたいと思う。それによってはじめて、世界的規模での研究者の真の出会いが想像されると思うからである。人間諸科学の真の出会いに支えられた、研究者の世界的規模での真の出会いは、われわれ自身の拠って立つ地平を根源的に問い返す機会のみならず、翻ってまた文化と社会への豊かな眼差しをもわれわれに与えるだろう。
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